アジコギ通信−vol.1− 2004年5月
アジと犬の性格
昔読んだ犬の雑誌にアジの特集がありこんなことが書いてあった。

   臆病で、神経質な犬は、最初は障害を越えることをこわがりますが、人のリードでうまくできるようになると、
   自信をつけていきます。アジリティは、明るい性格を育むことができるのです。
   少し攻撃的な犬なら、エネルギーを走ること、障害をクリアーすることに注がせます。そうすれば、ストレスも
   発散でき、おおらかな性格を育くむことができます。
   落ち着きのない犬は、指示を受け、走ることで集中力のある性格に。
   積極的すぎる犬であっても、気ままに走ることを制されるうちに、勝手な行動をとらないようになります。服従心が育まれます。

この記事を読んだとき、そんなに都合よくいくわけがないと思ったものだ。しかし、何年もやっていると まんざら嘘でもないなと思える。
うちの場合、性格の違う犬を複数扱っているので特にそう思う。ふくなんかは特にそうだと思う。
ふくは臆病で、神経質な犬だ。初めはハードトンネルにも入れなかったし、シーソーなんて一生この子には 無理だと思っていた。それが、いつ頃からだろうか・・・、もう思い出せないが、自分から障害を目指して 走っていくようになった。
そして競技会場でも観衆やマイクの音にびびることなく私に集中して走ってくれるようになっていた。
根本的なところで臆病であることは変わりないが、耐性がついたとでもいうのか、神経が少し太くなったと思う。
今月の訓練
@るりの休止

アジの訓練、というわけではないのだが、休止は基本だし、秋までには家庭犬の訓練試験も 受けたいので、練習を始めた。
るりは、お気楽な性格で、今まで日常生活でガツンと叱るという場面がほとんど無かった。 うちで生まれ育ったということもあり、私自身が他の犬に比べ甘やかしていた面もある。
したがって初め、急に「伏せ」てじっとしていることを強要された彼女は少々パニクったようだ。 勝手に立ち上がろうとする所をすかさず首にショックをかけ「伏せ」と言う。とにかく 「伏せ」の形を取らせようとするが、どうしてよいかわからなくなってしまったるりは 私に助けを求め擦り寄ってきた。今までならそこでよしよしとなぐさめてやるところだが、 今回は心を鬼にして「伏せ」を命じる。
それを何度か繰り返すうちに、要求されていることがわかってきたのでじっと待てるようになってきた。 といっても数分しかもたない。これから徐々に時間を延ばしていかなければ・・・。
数分後、今度は先生がリードを持ち休止の練習をした。不思議なことにその時はほとんど動かなかった。 しかもかなり長時間。たった1回で休止をマスターしてしまったのか・・・。それとも先生から「動いちゃだめ!!」の オーラが出ているのか?
私のるりに対する甘さを再認識させられる訓練となった。


A吠えろ

これは、るりのテンションを上げるために役立ちそうなので練習してみることにした。 試験では、「吠えろ」の声で3回吠えさせ「やめ」の声でやめさせなければならない。 試験で使えるきちんとした形の「吠えろ」はまだ無理だが、吠えさせることは割と簡単にできるようになった。
まず、ボールを持った手を口元に当て「吠えろ」と言う。それだけでは、なかなか吠えないので 目の前でボールをバウンドさせてじらしたり、取れそうで取れないように転がしてみたりする。 気分が盛り上がってきたるりは「ワンワン」と吠え、ボールを投げろと催促する。 そこで、すかさず「吠えろ」と口に手を当てて言う。 「ワンワン」吠えたらボールを投げてやる。
これを何度かやっていると、「吠えろ」と言うだけで「ワンワン」言うようになってきた。 「吠えろ」のコマンドはるりにとっても楽しいようで、すぐできるようになった。 るりはすぐテンションが上がる子なので、これは得意科目になりそうだ。 ただ、「やめ」でやめることができるかは??なんだけどね・・・。
今は、アジ練の時にテンションを上げるため「吠えろ」を使っている。 これがけっこういい感じのようなので、とりあえず「吠えろ」だけ。 試験科目として使うようになった時に「やめ」を教えよう。


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