アジコギ通信−vol.12− 2006年12月
継続は力なり
久々にアジコギ通信を書いています。
といっても競技会報告ではありません。
競技会には少なくとも春までは行けないので、今練習の中で感じていることを書きたいと思います。
私はプロの訓練士さんの下でアジ練をしています。最近は自主練をさせてもらうことも多いのですが、 その時は見習訓練士さん達がコースを組んでくれます。見習さん達は、いつもそれぞれの担当犬を「休止」 させてコースを組みます。15分、20分と1コース設置するのに結構時間がかかるのですが 休止している犬達、動かないんですよね。アジ練が始まってコースを犬が走り始めても、 いいと言われるまではじっと動かず伏せたままでいます。 10分動かなければ後は何分でも待てるそうです。これって日々の訓練の賜物とゆうか 機会あるごとにこつこつと休止の練習をしている成果だなと思います。

実はみゆきはBHの資格を持っています。2001年に登録しているので5年前に試験を受けてます。 BHは実用的な服従試験です。2頭1ペアで試験を受けるのですが相手の犬が服従試験をしてる間 もう1頭は指導手のいない中で休止しなければなりません。それから50歩以上脚足行進したり、 群集の中で指示無し停座したり…。
当時のみゆきはそれらがバッチリできてました。現在は、…すでにBHの資格は過去の遺物と 化しています。立派な資格証まで下さったJKCさん、ごめんなさい。 休止とか脚足とか、訓練って日々の継続が実になるんですよね。 こつこつと継続していないと、あっとゆう間に出来なくなってしまいます。 見習さん達の訓練してる犬達を見ていると「継続は力なり」だなぁと実感します。



でもって、この「継続は力なり」…、アジでも同じことが言えると思います。
できない事がたくさんあって、こんな練習もしたい、あんな練習もしたいと 気持ちばかり焦ってしまいがちですが、結局こつこつ練習するしかないんですよね。
みゆきが出来るのに、るりが出来ないことはたくさんあります。 るりに早くみゆきのようになって欲しいけれど、7年間の「継続」があって 今のみゆきがあるわけで、それが彼女の強みだから、るりもこつこつやっていくしかないです。
最近のるりですが、以前に比べて自分から障害を狙うようになってきました。 前は指示された障害を1つ1つクリアしてる感じだったのですが、 指示が出る前に自分で頭を使って(これ大事ね(笑))次の障害を探しています。
まだまだ経験値が少ないのでるりの選んだ物とは違う指示が出ることが多いのですけどね。 これからどんどんるりと私のルール作りをしていこうと思っています。

ただ最近、「強制」と「褒め」で迷っています。
るりの場合、意欲が落ちやすい子なので今まであまり強制しての練習はしてきませんでした。 とにかく楽しく、気持ちよく走れるようなライン作りを心がけていました。 今でも基本的には褒めて伸ばしてやりたいと思っています。 しかし、それだけでは限界がある気もしています。 「出来ないこと」を1回・2回と強制的にさせて自信をつけさせていくのがいいのか? それとも「出来ないこと」を人間側の動きでカバーして失敗させないのがいいのか?
強い犬を作ろうと思うのなら前者なのだと思います。しかし、普段家でべったり甘えさせている 子にアジの時だけ鬼になるのもなぁ…とも思うのです。それで、るりはアジを楽しめるのだろうか?と。 その犬の個性によって答えは違ってくると思うし、多分、強制と褒めを上手く使いわけることが 上達の秘訣なんだろうな…とは思います。
この問題、私の中でまだまだ答えはでそうにありません…。

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