アジにはまる−2




アジは、犬が人間の指示どおりに障害をクリアしていき、
そのタイムを競うスポーツなのだが、
犬は楽しくハードルを跳んだり、トンネルをくぐったりしながら
人の指示に従うというしつけの基本をマスターできる。
初めは、自分たちに出来るのだろうかと半信半疑だったが、
やってみると案外、いやかなり面白かった。

犬の性格によって人間も指示の出し方を変えなければならないので
結構頭を使う。
ふくとみゆきでは間合いが全く違うのがまた面白い。
そして何より、犬がすごく楽しそうにアジするのが一番嬉しかった。
しつけ教室でも、指示に従い、褒められ、ご褒美をもらうと犬は嬉しそうにするのだが、
アジを始めて目の輝きが変わったと思う。
積極的に人の指示を読み取ろうとするようになった。

ハードルを続けて跳ぶことが出来るようになった半年後、初めて競技会に出た。
徳島の大会だったのだが、広島から何時間もかけて遠征した。
家とほぼ同時期にアジを始めた友人達のデビュー戦もあったりで、とても楽しい1日だった。
オープン競技に出て、みゆきはハードルの逆跳びで残念ながら失格、
ふくはなんと5位に入賞してしまった。

当日は、世界大会にも出るような犬達もたくさん出場していて、
そのすばらしいスピードと技術に目も心も奪われてしまった。
ふくの5位入賞はとっても嬉しかったが、いつかは自分もあんな風になりたいと思った。
それまでは週1の練習を「行かなくては!」と半ば義務的にこなしていた時期もあったが
それ以降、練習に行くのが本当に楽しみになった。

アジを始めて約4年、みゆきは現在2度クラスに出ている。
あの日憧れた犬たちはもう引退してしまった犬もいるが、
未だ第一線で活躍している犬もいて良い目標となっている。
少しは憧れの犬たちに近づけただろうか?うーんまだまだだなぁ・・・。


(写真はいくこさんにいただきました)

 

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