梅干の種事件




仕事を始めるまでの半年ほどは実家で生活していたのだが、
ふくの世話係は私だった。とにかく犬を飼うための知識が全く無かった私は
犬の飼育本を買いまくり、読みあさって自分なりにしつけをした。
基本的にはケージの中で生活させ、遊ぶときだけ部屋に出してやった。
おすわりやお手、待てなどをマスターし、おもちゃで私と遊ぶのが大好きだった。
こちらがやめようといわない限りエンドレスで遊んでいた。
まだお散歩に連れて行けない時期はふくの遊び場は私の部屋と庭だった。

病気らしい病気もせず、順調に育っていたのだがある日事件は起きた。
とても元気いっぱいだったのに、急にひどい下痢になってしまったのだ。
特に変わったものを食べさせた記憶も無いし、本人はわりと元気もある。
でも下痢は止まらなかった。トイレシートを替えても替えても
すぐ水のようなうんちをする。
これは何かやばい病気かもしれないと、不安になったその日の夕方、
べちゃべちゃのうんちの中に丸い塊が混ざっていることに気が付いた。
慌ててその塊を取って調べてみたら、なんと直径2cm程の「梅干の種」だった。
種が出てからそれまでが嘘のようにぴたっと下痢が止まった。
原因はこいつか、と思いつつもいちお翌日病院に連れて行った。

先生も下痢の原因はその種だと言われた。そして「梅干なんか食べさせちゃだめですよ」
とお叱りを頂いたのだが、梅干なんか食べさせるわけ無いじゃん!!と心の中で思いつつ
ホッと一安心したのだった。
どうやら庭で遊んでいたときに家庭菜園の畑に埋めてあった残飯からその種を掘り出して
飲み込んでいたようだ。

ふくは食い意地がはっていて、何でも口に入れるからこんなことになるのよと笑い話になったが
途中で詰まることなく、無事種が出てきてくれて良かった。
腸閉塞でも起こしていたら・・・と思うとちょっと恐ろしかった。

 

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