みゆきは大物?





当初のトラブルにもめげず、みゆきは順調に大きくなっていった。
コーギーという犬種のせいなのかそれとも個性なのか?
みゆきはとても図太い性格だった。
シェルティのふくは繊細というか、ビビリというか、
とにかくいつもいろんなことに神経を張りつめ気を使っていた。
そのせいで早死にするのではないかと心配してしまうくらいだった。
みゆきはそんなふくとは本当に対照的で、
寝ている側で掃除機をかけても全くお構いなしだし
ある時などダンボールの空箱を昼寝中のケージに
誤って落としてしまったのだが、全く目を覚まさなかった。
公園仲間の犬達とも友好的で、すれ違う人みんなに愛想を振りまいた。
2頭のあまりの違いに最初は驚いたが、比較するのはとても楽しかった。
みゆきは小さな頃からとにかく服従することをしっかり教え、
犬同士の優先順位もきっちり守って育てたので
人や先住犬に反抗することもほとんど無かった。

家庭犬としては、ほぼ問題なく育ってくれたが、みゆきが生後半年を過ぎたら、
訓練所のしつけ教室に行くことにしていた。
というのは、2頭で散歩するのに、ひっぱたり、寄り道したり、
それぞれがしたい放題では大変だから、というのが大きな理由だったが、
我流ではなくプロのきちんとした犬の扱い方をマスターしたかったためだ。

この頃、アジリティという競技を雑誌では見て知っていたが、
ほとんど興味が無かった。
今度行く事にしていた訓練所ではアジ設備があると宣伝してあったが、
あくまでも「しつけ教室」へ通うつもりで訓練所の門を叩いたのだった。
それが、今ではこんなにアジにはまろうとは・・・。

 

[PR]動画